メドテラス

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2017-01-01から1年間の記事一覧

オルミエント錠(関節リウマチ治療薬)について

オルミエント錠4mg、オルミエント錠⒉mgは日本イーライリリー社から2017年9月1日より製造販売されている関節リウマチ治療薬です。 作用機序は選択的JAK1/JAK2阻害薬で、ファイザー社のゼルヤンツ錠5mg(一般名トファシチニブクエン酸塩)に次いで国内では2番…

カナリア配合剤(2型糖尿病治療剤)について

カナリア配合錠はDPP-4阻害薬であるテネリグリプ チン臭化水素酸塩水和物(商品名:テネリア錠20 mg、製造販売元:田辺三菱、販売元:第一三共)とSGLT2阻害剤であるカナグリフロジン水和物(商品名:カナグル錠100 mg、製造販売元:田辺三菱、プロモーショ…

コムクロシャンプー0.05%(頭部乾癬治療薬)について

コムクロシャンプー0.05%は外用頭部乾癬治療剤・外用合成副腎ホルモン剤としてマルホ株式会社が2016年5月31日に申請し、2017年3月30日に製造販売承認を受けたものです。薬価収載は2017年5月24日、発売は同年7月11日となっています。 主成分はクロベタゾール…

ステラーラ点滴静注130mg(クローン病薬)について

ステラーラは皮下注45mgシリンジとして2011年3月に適応症「尋常性乾癬及び関節症性乾癬」で薬価収載されています。 さらに217年3月に「クローン病」について効能追加が行われています。 今回「中等症から重症の活動期クローン病の導入療法(既存治療で 効果…

ナルラビド錠、ナルサス錠(癌疼痛治療剤)について

ナルラビド錠はヒドロモルフォン塩酸塩を有効成分とした即効剤で、ナルサス錠は同じ有効成分の持続製剤です。 海外ではモルヒネ、オキシコドンともに強オピオイド鎮痛薬として癌疼痛治療薬のガイドラインに掲載されています。日本では未承認であったことから…

ムンデシン(抗悪性腫瘍剤)について

ムンデシンは「再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫」を効能とした新規の抗悪性腫瘍剤です。 末梢性T細胞リンパ腫(PTCL:peripheral T-cell lymphoma)は非ホジキンリンパ腫の一つでリンパ腫全体の約10%を占めます。もともと非ホジキンリンパ腫の数は少な…

ニンラーロカプセル(抗悪性腫瘍剤)について

ニンラーロカプセル(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル)は経口の低分子20Sプロテアソーム阻害剤です。 20Sプロテアソームは細胞がタンパク質を分解する重要な働きをします。このタンパク質は細胞の増殖制御や細胞周期調節、アポトーシスに関連するタン…

スインプロイク錠(オピオイド誘発性便秘用剤)について

スインプロイク錠はオピオイド誘発性の下痢に対して、末梢のμオピオイド受容体に対する拮抗作用をもつ新しい作用機序を持った薬剤です。 オピオイドはその鎮痛作用の発現用量の1/50で便秘が発現し、1/10量で悪心・嘔吐が発現することが知られています。疼痛…

インチュニブ錠(注意欠陥/多動性障害治療剤)について

インチュニブ錠は注意欠陥/多動性障害治療剤(以下AD/HD治療剤)としては3番目の薬剤となります。選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬です。一般名は,グアンファシン塩酸塩で、徐放製剤にすることによって、AD/HD治療剤として承認されました。

ザルトラップ(血管新生抑制剤)について

ザルトラップ(アフリベルセプト ベータ)は血管新生阻害剤としては3番目となる悪性腫瘍剤です。この新薬について紹介します。 ザルトラップ 添付文書情報 血管新生抑制剤とは ザルトラップが審査で検討されたこと ザルトラップの薬理学的特徴 妊娠又は妊娠…